今回は、年末調整の基礎的なことについてお知らせしたいと思います。

年末調整に必要な書類は下記になります。

・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

・給与所得者の保険料控除申告書

・給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書

それぞれの申告書について解説します。

・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書について

扶養控除を受けるために必要になる書類です。扶養している家族の人数によって所得税の控除額が異なります。また、年収が1,000万円以下で配偶者の給与所得が133万円以下の場合は、給与所得者の配偶者控除申告書も一緒に提出する必要があります。

独身の場合や扶養家族がいない場合には、個人の記入欄のみ記載します。

・給与所得者の保険料控除申告書について

　対象となる保険は「生命保険」「地震保険」「社会保険料」「小規模企業共済掛金」があります。

これらの保険料を支払っている場合には、この申告書に支払った保険料や支払い先の保険会社名等を記載した上で、支払いを証明するために保険控除証明書を添付します。

・給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書について

　年収が103万円以下の場合に所得税を非課税とする基礎控除、配偶者の所得が133万円以下でかつ、申告者の給与所得は1000万円以下である場合に受けられる配偶者控除と配偶者特別控除、年収が850万円超で、23歳未満の扶養家族がいる場合に受けられる所得金額調整控除の3種類の控除を申告できます。

大阪の税理士　税理士法人悠久杉本会計事務所

業務部法人第3課　監査担当　加藤　隆太