税務・会計
2023.05.16
配偶者控除とひとり親控除の重複適用とは
配偶者控除とは、納税者に所得税法上の控除対象配偶者がいる場合に受けられる所得控除のことです。ひとり親控除とは、現に婚姻していない人又は配偶者の生死の明らかでない一定の人のうち、要件をみたせば受けられる所得控除のことです(ひとり親控除は、令和2年分の所得税から適用された新しい控除です。)。配偶者が死亡した際は、要件を満たせば、両方の控除が適用できますので、該当する方はぜひ適用を受けてください。
配偶者控除は、死亡時の現況により配偶者控除の判定を行います。したがって、死亡した時点で、生計を一にしているなどの控除対象配偶者としての要件を満たしている場合は配偶者控除を受けることができます。この場合の配偶者控除の所得金額は、配偶者のその年の1月1日から死亡日までの間の合計所得金額で判定します。
ひとり親控除は、その年の12月31日の時点で判定を行います。この時点でひとり親としての要件を満たしている場合は、ひとり親控除を受けることができます。
年の中途で控除対象配偶者が死亡した場合であっても、月割ではなく全額の配偶者控除が受けられます。該当すると思われる方は一度ご相談ください。
大阪の税理士 杉本会計事務所
大阪市東住吉区杭全3-4-4
企業第五課 監査担当 大野道千