税務・会計
2024.11.28
労働保険料申告とは
会社は、健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険に加入します。このうち労災保険と雇用保険の2つの保険の総称が「労働保険」です。労働保険の申告(年度更新)とは、毎年6月1日~7月10日までに労働保険料を計算し、納付を行う手続きのことです。
厚生労働省より納付書の入った封筒が発送されています。
年度更新は、従業員がいるすべての企業が実施しなければならず、前年度4月1日から3月31日支給の賃金を月ごとに集計し、業種ごとに定められた保険料率を掛けて保険料を計算します。
労災保険
労働者の業務上の事由または通勤による労働者の傷病等に対して必要な保険給付を行い、あわせて被災労働者の社会復帰の促進等の事業を行う制度です。正社員やアルバイト、パートを問わず、従業員を1人でも雇用している会社は原則として労災保険に加入しなければなりません。
雇用保険
労働者の生活及び雇用の安定と就職の促進のために、失業された方や教育訓練を受けられる方等に対して、失業等給付を支給します。雇用保険に加入するのは、正社員など正規雇用者の他、所定労働時間が週20時間以上で一定の条件を満たすパートやアルバイト、派遣社員などの非正規雇用の労働者です。日雇い労働者や条件を満たす季節労働者なども対象となります。
労災保険は会社が全額負担ですが、雇用保険は健康保険、厚生年金保険などと同じように会社と従業員で折半することになっています。
労働保険の納付は健康保険、厚生年金保険などと違い、毎月でなく原則年に1回となります。1年に1回で忘れがちですが納付期限があるので、前もって申告の準備をしておきましょう。